【写真の明るさに影響するISO感度とは?】室内撮影ではどのくらいがベストか
普段は特に意識せずに、「オート」設定で使用している方は多いのではないでしょうか。条件によっては自分でいじったりしているISO感度ですが、状況に応じて使いこなすと、撮影のしやすさが変わったり、写真がよりいい仕上がりになります。
ISO感度とは
ISO感度とは、レンズから入ってきた光をカメラ内でどのくらい増幅させるかの指標になるものです。 カメラ内に入ってくる光の量は、絞りとシャッター速度で決められれますが、その光の量から適切な明るさの画像になるように光を増幅させるのがISOで、 その増幅具合を数字によって表しています。
「ISO」の読み方
「ISO(International Organization for Standardization)」は国際標準化機構のことで、その団体は自身のことを「アイソ」と呼んでいます。しかし、特に指定された読み方はなく、「イソ」「アイソ」「アイエスオー」どれも間違いではありません。
ISO感度を上げるとどうなるか
【カメラの設定】
焦点距離:50mm
シャッタースピード:1/125
絞り:F2.8
この設定で、ISOだけを変えて見てみます。
ISO感度を上げると画像が明るくなっていきました。これは電気信号を増幅して明るくしているのですが、メリットとしてはシャッタースピードと絞り値を変えることなく、写真の「露出(写真の明るさ)」だけを変更することができます。
ただ、ISO感度を上げるだけで明るくできますが、元々暗いものを機械的に明るくしているので、デメリットとしてはノイズが発生しやすくなってしまいます。
ISO感度とシャッタースピードの関係
ISO感度を100から200にした場合、電気信号は2倍になるので同じ絞り値であれば、2倍シャッタースピードを速くすることができます。それによるメリットは、手ブレや被写体ブレを抑えることができるので動く被写体をブレることなく捉えやすくなります。
ISO感度オートの設定範囲
多くのカメラではISO感度の初期設定が「オート」になっています。 カメラを始めたばかりだと大体はオートのまま撮影することが多く、あまり変更しない設定の一つかもしれません。
このISOオート機能は、暗いシーンにおいてシャッタースピードが遅くなりすぎないように、カメラが自動的にISOを高感度側に設定してくれます。もし高感度すぎて画質の低下が気になる場合、オート時の自動設定幅を任意で変更することもできるので、上限を設定しておくとそれ以上ISOは上がらないようになります。
ノイズの発生ですが、メーカーや機種にもよりますが、2000を超えると徐々にノイズが目立つようになってくるので、上限設定は1600くらいがおすすめ。それよりも明るくしたい場合はISO以外で調整すると良いです。
室内撮影でのISO感度目安
明るい室内 ・・・ISO400~800
少し暗い室内 ・・・ISO800〜1600
夜(暗い)室内・・・ISO1600〜3200
撮影環境によって数値を調整すると良いです。
明るさを変える方法
ISO感度を上げること以外に、F値の低い明るいレンズやストロボを使うという手もあります。
まとめ
・ISO感度とは、レンズから入ってきた光をカメラ内でどのくらい増幅させるかの指標になるもの
・ISO感度は数値が小さいと暗くなり、数値が大きいと明るくなる
・ISO感度は上げすぎると画像が荒くなってしまう
慣れるまでは基本オートでも大丈夫ですが、慣れてきたら100を基準にして暗かったら少しずつ上げて調整していくと、画質の低下を避けつつ適正な明るさの写真が撮れるようになります。また、ノイズ耐性は使用するメーカーや機種によって異なるので、自分で妥協できる範囲(数値)を見つけておくのがいいかもしれません。
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